こんにちは!MAO整体院・鍼灸整骨院です
前回は、呼吸の主役となる筋肉**「横隔膜」**についてお話ししました。
横隔膜が動くことで肺が広がり、私たちは呼吸をしています。
そして、ゆっくりとした呼吸は自律神経の働きとも関係していましたね。
では、
「呼吸と自律神経って、どうやってつながっているの?」
と思いませんか?
そのカギの一つになるのが、今回の主役、
「迷走神経(めいそうしんけい)」
です。
「迷走」なんて聞くと、
迷子になっている神経?
と思ってしまいそうですよね(笑)
でも実は、心臓や肺、胃腸など、私たちが生きていくために大切な場所とつながっている、とても重要な神経なんです。
そもそも迷走神経って何?
迷走神経は、脳から出ている神経の一つです。
脳から首を通って胸へ進み、さらにお腹の方まで長〜く伸びています。
その途中で、
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心臓
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肺
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胃
-
腸
など、たくさんの臓器とつながっています。
いろいろな場所を広く巡るように走っていることから、**「迷走神経」**と呼ばれています。
イメージするなら、
脳と内臓をつなぐ長い連絡線☎️
のような存在です。
しかも、脳から内臓へ命令を送るだけではありません。
「今、お腹はこんな状態だよ」
というように、内臓から脳へ情報を届ける働きもあります。
脳と内臓は、迷走神経などを通してお互いに情報をやり取りしているんです
迷走神経は「副交感神経」の大切なルート
以前お話しした副交感神経を覚えていますか?
交感神経が、
「よし!頑張るぞ!」
というアクセルのような働きをするのに対して、
副交感神経は、
「そろそろ休んで回復しよう」
というブレーキのような働きをしていました。
迷走神経は、この副交感神経のとても重要なルートの一つです。
心臓や肺、胃腸などとつながりながら、体が「頑張るモード」から「休む・回復するモード」へ切り替わる働きにも関係しています。
迷走神経が働くと体はどうなる?
迷走神経は、心臓や肺、胃腸などにつながっています。
そのため副交感神経が働きやすい状態になると、
心臓は落ち着きやすくなり、胃や腸は消化のために働きやすくなります。
例えば、ご飯を食べたあとにホッとして眠くなることがありますよね。
私たちの体は、一日中ずっと頑張り続けているわけではありません。
活動するときもあれば、
食べる時間、
休む時間、
眠る時間もあります。
このように、
「頑張る」と「休む」を上手に切り替えること
が、とても大切なんです。
ここで「体の充電」の話につながります
これまでのブログでは、ミトコンドリアを「体の充電器」に例えてきました。
ミトコンドリアは、酸素や栄養を利用してATPというエネルギーを作っています。
では今回の「迷走神経」は、体の充電とは関係ないのでしょうか?
実は、まったく別の話ではありません
スマホを想像してみてください
充電しても、一日中ずっと使い続けていたらバッテリーはどんどん減っていきますよね。
私たちの体も同じように、
活動する時間と、休んで回復する時間の両方が必要です。
迷走神経を含む副交感神経は、心拍や消化などを調整しながら、体が「休む・回復する」状態になることに関係しています。
つまり、
頑張る → 休む → また動く
という切り替えが大切なんです。
「体を充電する」というのは、ミトコンドリアがエネルギーを作ることだけではありません。
必要なときに活動して、必要なときにはちゃんと休む。
これも、元気に動き続けるためには大切なことなんですね
覚えてる?「アセチルコリン」が再登場!
ここで、第3回に登場した「アセチルコリン」を思い出してみましょう
アセチルコリンは、副交感神経で情報を伝える大切な神経伝達物質でした。
実は、迷走神経でもアセチルコリンが情報を伝えるために使われています。
イメージすると、
迷走神経=情報を届ける道
そして、
アセチルコリン=情報を伝えるメッセンジャー
という感じです。
迷走神経という「道」があって、アセチルコリンという「メッセンジャー」が情報を伝えてくれる。
第3回で登場したアセチルコリンが、ここでまたつながってくるんですね
呼吸と迷走神経にはどんな関係があるの?
ここで前回の「呼吸と横隔膜」の話にもつながります。
緊張しているときって、
「ハァ、ハァ…」
と呼吸が速くなりやすいですよね。
反対に、安心しているときは、
「スー……ハー……」
と呼吸もゆっくりしやすくなります。
ゆっくりとした呼吸、とくにゆっくり息を吐く呼吸は、心拍の変化などを通して、副交感神経の働きと関係しています。
だから緊張したときに、
「ゆっくり息を吐いてみよう」
と言われるのにも理由があるんですね
でも「深呼吸すれば自律神経が整う」ではありません
ここは、とても大切なところです。
「深呼吸すれば迷走神経が刺激されて、自律神経が全部整う!」
というほど、人間の体は単純ではありません。
前回お話ししたように、
横隔膜や肋骨、背骨が動きにくかったり、首や肩がガチガチだったりすると、頑張って深呼吸しようとして、逆に首や肩に力が入ってしまうこともあります。
だから私たちが大切にしているのは、
「たくさん吸うこと」ではなく、「楽に呼吸できる体をつくること」。
なんです
整体から見た大切なポイント
整体では、痛いところだけを見るのではありません。
例えば、
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背骨が動いているか
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肋骨が広がっているか
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横隔膜が動きやすいか
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首や肩に余計な力が入っていないか
-
自然に呼吸できているか
など、体全体を確認します。
体の緊張がやわらぎ、自然に呼吸できる状態をつくることは、体が「頑張る」と「休む」を切り替えやすい環境づくりにもつながると考えています。
「自律神経を整えなきゃ!」
「リラックスしなきゃ!」
と頑張る必要はありません。
むしろ、
頑張らなくても自然に休める体をつくってあげる。
そんな考え方を、私たちは大切にしています
まとめ
迷走神経は、
脳から首・胸・お腹へと伸び、心臓・肺・胃腸などとつながる大切な神経です。
そして副交感神経の重要なルートとして、
「休む・回復する・消化する」
といった体の働きに深く関係しています。
ここまでのシリーズをつなげてみると、
ミトコンドリアがエネルギーを作る
↓
呼吸によって酸素を取り込む
↓
横隔膜が呼吸を支える
↓
呼吸のリズムは自律神経とも関係する
↓
迷走神経が「休む・回復する」働きに関わる
というように、少しずつ体の仕組みがつながってきました。
体をしっかり「充電」するためには、エネルギーを作ることだけではなく、
「頑張る」と「休む」を上手に切り替えられることも大切です。
頑張るときは頑張れる。
そして、休むときにはちゃんと休める。
そんな体を目指していきましょう
次回予告
第9回「ストレスでお腹の調子が悪くなるのはなぜ?迷走神経と胃腸の関係」
大事な試験や仕事の前になると、お腹が痛くなる。
緊張するとトイレに行きたくなる。
反対に、ストレスが続くと便秘になる……。
そんな経験はありませんか?
「気持ちの問題なのかな?」
と思うかもしれません。
でも実は、脳と腸はお互いに情報をやり取りしています。
これを**「脳腸相関(のうちょうそうかん)」**といいます。
そして、その情報のやり取りにも、今回登場した迷走神経が関係しています。
次回は、
「脳と腸はどうやって会話しているの?」
というところから、ストレスと胃腸、自律神経の関係について、お話ししていきます







