原因はわからないけど、体がだるい。なんだか気分がすぐれない。というあなた。
もしかして、それは更年期のせいかもしれません。
更年期に起こる体や心の様々な不調
更年期の症状は、人によって様々です。
単なる不調だと思いきや、実は更年期が影響していると気づかないパターンも少なくありません。
どんな症状があるのか、この機会にチェックしてみましょう。
□頭痛 □めまい □吐き気 □耳なり □記憶力の低下
□不安感 □疲労感 □気分の落ち込み □動悸・息切れ
□食欲不振 □便秘・下痢 □皮膚の乾燥やかゆみ □手足のしびれ
□抜け毛・薄毛 □冷え □肥満 □発汗
□ほてり・のぼせ □肩こり □頭痛 □寝つきが悪い
□関節痛 □知覚過敏 □頻尿・尿もれ
更年期の症状を引き起こす3つの要因
実は、更年期に起こる主な原因は、
- 性格などの心理的な要因
- 加齢によるホルモンバランスの乱れによる身体的な要因
- 子育てや仕事のプレッシャーなどの環境的な要因
などが考えられます。
これらが重なり、更年期の症状が現れますが、身体的な要因が大きいと言われています。
更年期症状を引き起こす「身体的な要因」とは
女性は更年期を迎えると、卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少します。
その分泌は、視床下部から指令されているのですが、卵巣の機能が低下しているため、思うように分泌されません。
そうすると、脳はさらに女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を促すよう視床下部に指令を出します。
視床下部は自律神経や内分泌系をコントロールする役割があるため、このような状態を繰り返すうちに自律神経の調整がうまくいかなくなり、さまざまな症状を引き起こすと言われています。
「もしかしたら更年期の症状?」と思ったら、まずはセルフケアを!
「もしかしたら、更年期症状かも?!」と思ったら、まずは下記のポイントを心がけましょう。
・良質な睡眠
・バランスのいい食事
・適度な運動
・規則正しい生活
それでも改善しないようなら、我慢せず当院にご相談ください。
更年期の症状は個人差があるので、どのような症状・どのようなタイミングで辛いかなどを記録しておくとよいでしょう。
豆知識 更年期はいつ?
更年期はいつのことを指すかご存知でしょうか。
更年期とは閉経を挟んだ前後5年間をいいます。
例えば50歳の時に閉経した場合なら、45~55歳までの10年間が更年期となります。
ちなみに閉経とは、生理が1年間来ない状態のことを指します。
イソフラボンで女性の身体と心を元気に!
閉経前後で心身ともにつらい時期にぜひ摂ってほしい栄養素の一つが「イソフラボン」です。名前は聞いたことがあるかもしれませんが、イソフラボンについて少し詳しくみていきましょう。
イソフラボンって何?
イソフラボンとは大豆や大豆製品に多く含まれる栄養素でポリフェノールの一種です。
体内で女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすると言われています。
更年期の予防や緩和に効果があるとされており、女性にとってはなくてはならない栄養素の一つです。
また骨粗しょう症を防ぐ作用もあるとされ、更年期に悩まされる年代の女性にとっては、摂っておきたい栄養素の一つです。
イソフラボンが多く含まれる食品は?
実はイソフラボンは大豆製品以外の食品にはほとんど含まれていません。
また体内に貯蔵することができないため、大豆製品を毎日の食事に一品取り入れてみましょう。
・豆腐
・納豆
・豆乳
・厚揚げ
編集後記
更年期障害には男性にもある?
病気ではないのに、中高年男性で「なんとなく不調」「突然のほてりや発汗」などが続けば、男性更年期のトラブルかもしれません。
女性特有と思われがちな更年期の症状は男性にもあり、“性ホルモン”の低下やバランスが乱れることによって生じます。
その原因はストレスや不眠、運動不足、不規則な食事など生活習慣だと言われています。
男性の場合、男性ホルモン(テストステロン)は一般的に中年以降、加齢とともに穏やかに減少します。
その減少の早さや度合い、時期は個人差が大きく、40歳代以降どの年代でも起こる可能性があります。
症状は女性と多少異なり、身体的には全身の疲労感や倦怠感、めまい、ほてり、性欲低下、ED、不眠、肩こりなどがあります。
精神的には気力の衰え、集中力の低下、イライラ、抑うつなど、症状は多岐にわたります。
生活習慣を見直し、それでも症状が良くならない方は当院にご相談ください。